平成２９年１２月の事務所開設以来、弊所では日々様々なお客様のお困りごとをご相談頂いております。明石市を拠点としている弊所ですが、事務所は明石駅近くに位置していることもあり、東隣の神戸市西区・神戸市垂水区・神戸市須磨区から来所されるお客様も多くいらっしゃいます。
　特に、神戸市須磨区のお客様の中には明石駅を経由して通勤される方が多くおられるため、お仕事帰りに弊所に来所される方もおられます。
　以下、弊所開設以来、神戸市須磨区のお客様から頂いたご相談の中からいくつかをご紹介させて頂きます。

【相談事例】※個人の特定を避けるため、相談事例の内容を一部変更しています

① 母親が平成３０年に死亡。神戸市須磨区の不動産（空き家）が母親名義。相続人は長男（以下、Ａさんと言います）と次男の二人
→このケースはＡさんが神戸市須磨区の不動産を相続することになったため、司法書士髙田が戸籍収集及び遺産分割協議書等の作成を行い、神戸地方法務局須磨出張所に相続登記の申請をしました。
　問題はこの後でした。空き家だった不動産を売却するため、Ａさんが自身で探した不動産業者に売却を依頼したのですが、断られたとのことでした。理由を聞くと、当該不動産が長屋のうちの一軒で、単独で取り壊しをすることができず、かつ、建物が築６０年以上経過していたので買主が見つからなかったため、とのことでした。
  長期間空き家の状態が続いており、固定資産税もかかっていたため、非常に困っておられました。このまま空き家を売却できずに固定資産税だけを支払い続けるのは負担が大きいし、Ａさんが死亡すれば、Ａさんの相続人が当該不動産の維持管理と固定資産税を支払い続けなければならないため、頭を抱えておられました。
　そこで、司法書士髙田の知人の不動産業者をご紹介しました。当該不動産業者が色々な人に声をかけてくれた結果、時間はかかりましたが何とか買主を見つけることができ、売却することができました。Ａさんから「自分の子どもに迷惑をかけなくてよくなった、ありがとう」と感謝の言葉を頂くことができ、非常にやりがいのある仕事でした。

② 父親が令和４年に死亡。神戸市須磨区のマンション（空き家）が父親名義。相続人は母親、長男、長女の三人。
→きっかけは、行政書士の先生からのご紹介でした。行政書士の先生が戸籍収集及び遺産分割協議書の作成を行い、司法書士髙田が相続登記を神戸地方法務局須磨出張所に申請しました。
  マンションが空き家であったため、相続登記完了後に売却の必要がありました。行政書士の先生と司法書士髙田の共通の知人である不動産業者をご紹介し、マンションの売却手続きを行いました。
　お客様の窓口は行政書士の先生が行い、司法書士髙田と不動産業者が裏方としてお手伝いをさせて頂きました。行政書士の先生、司法書士髙田及び不動産業者の三者が連携しつつ適切に役割分担できたため、お客様に満足して頂くことができました。

　ご相談内容の一例をご紹介しました。神戸市須磨区のお客様のご相談の傾向としては、空き家に関するものが多い印象です。相続登記をするだけでなく、不動産を売却するまでのご依頼を頂く機会が多いです。